秋の物欲祭り第3弾【S-WORKS AETHOS編】
今回は秋の物欲シリーズの最後を飾るS-WORKS AETHOS編。
普段全く人気のないトレーニングブログだけど、パーツのインプレだけは異常にアクセスがあるので、今回のAETHOS編もまだ悩んでいる人も多いと思うので何かの参考になればとは思う。また、自分自身も過去にもこのような記事を書いておくことは後に役立つ事も多いので整理の意味も含めて書いておこうと思った。
まず今回、S-WORKS AETHOSをフレームで購入した。この記事を書くにあたり、なぜSL7ではないのかとかなぜAETHOSだったのか等、かなり長い導入経緯を書いたんだけど、色々あって全部やめようと思う。今回ひょんなことから偶然が重なったりして購入に至ったが、書いてみてそんなものは誰も読みたくないだろうと思い、レビューに絞って記載したい。
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【スペック】
今回購入したのはS-WORKS AETHOS Satin Carbon/Jet Fuel 49のフレーム。このカラーはフレームのみ。すでにメーカーは完売しているようだ。まあ、私は色的にはこれ一択であった。カラーというよりカーボンを剥き出しで、自由に塗装して使うために作られたカラーらしい(注文した時はそれを知らなかった)結果論だけど、この色は塗装がほとんどされていないので最軽量のフレームだった。
このフレームにパーツ類は基本的にSL6から流用した。
〇SL6との違い
・クランクがS-WORKS POWER CRANKS→DURA ACE
・ペダルがDURA ACE→Assioma
・パワーメータがSWORKS POWER CARNKS→Assioma
・BBがセラミックスピード→DURAACE
この変更はSL6のS-WORKS POWER CARNKSは圧入のBBにしか使えず、今回のAETHOSはBBがネジ切りなのでクランクはDURAへ。S-WORKS POWER CARNKについたパワーメーターも使えないのでペダル型のassiomaを導入した。
〇フレームのジオメトリーの違い
・フォーク長がSL6 363mm→AETHOS 369mm
・ヘッドチューブ長SL6 115mm→AETHOS 109mm
の違いはあるが
-6mmと+6mmなので、結果的にSTACKは一緒なるので全く同一と言ってもいい。
あとはBIKE STANDOVER HEIGHTが35mm違うのでスローピングには違いがある。
ポジションだしはSL6のジオメトリーとほぼ一緒なので全く問題なかった。
〇S-WORKS AETHOS 49完成車との違い
・ハンドルは同じものだがサイズが380mm→400mm
・ステムがS-Works SL→TNI helium
・クランク長が165mm→170mm
・チェーンリングが52T/36T→50T/34T
ぐらいなので、基本的に完成車とほぼ同等スペックとなった。
【重量】
多分一番の注目の重量は上記の組み合わせで完成車重量、驚異の6.1Kg!
上の写真のペダル、サイコン、レックマウント台座、ボトルゲージ×2の状態で6.44Kg。
私のSatin Carbon/Jet Fuelの49フレーム重量はFD台座、リアディレイラーハンガー込みで0.59Kg!ディレイラーハンガーが20gと考えるとおそらく570gぐらいだと思う。
まあ、持った感じオモチャかってくらい軽かった。
とにかく細かいところでとにかく軽量化している。例えばスルーアクスル1本とっても、軽量されている。これはメディアやショップさんから色々情報が出ているのでそこは割愛。
ここからさらに軽量できる点としては、
ショップの話だと、今回はSL6のDi2の電線流用したいが、なぜか長いものが入っていたらいし。適正な長さにすればおよそ100gは軽くできるかも(本当か?)
あとは、手持ちにあるタイヤを決戦用のコンチのTTとチューブをtubolitoに200gはいける。
ハンドル、サドルも交換すれば、こちらももう少しいけるな。あとはローターとかを工夫すればなんとなくだけど、5Kg中盤までは軽量化できると思う。(ここまでくると体重を減らせよって話だが)
【デザイン】
極めてシンプル。以前のバイクのような形で、エアロ効果があると言われるものは何もない。S-WORKSなのにダウンチューブにロゴも全然ない。トップチューブとヘッドチューブに少しだけ。それもこのカラーは自分でペイントして良いというフレームなので、このロゴもステッカー。(おいおいシールかって感じ)
ブランド的に赤らかな異端児だと思う。スペシャライズドの中でも意見が分かれているじゃないかと思うぐらい。ユーザー側としてもこの金額を出してこのシンプルさをどう思うかは相当意見が分かれる。個人的にも一番悩んだところかも。
【レビュー】
〇初めて乗った瞬間の印象
・華奢なもの上に乗っている感じ
・とにかく軽く滑るような感じ
・ジオメトリーが同じせいか違和感がまったくない
といったところか。これはTARMAC S-WORKS SL5に乗った時の印象に凄く似ている。リムブレーキモデルに近いと言った方がいいのか。
〇初日、二日目で200Km乗って気づいた点(SL6と比較して)
・剛性は特に固いと思わず、全体的に振動吸収性はよくなっている。
ただ、フロントは振動をそこそこ拾うのは一緒か。総じて似た感じもするが全体的に良化している感じ?勝手な印象として剛性は上がっているが、カーボンの積層の仕方やシートポスト等のおかげで全体的に振動吸収性はいいが、フロントそこまで吸収しきれずといったところか。
・コーナー、下りのコントロールがしやすい。
もしかしたらこれが一番の印象的なことかもしれない。AETHOSは軽さに目が行くが、意外にも正直すごくコントロールしやすい。多分、SL5かそれ以上かもしれない。私のような背が低く人間は小さいフレームにしか乗れないが、その場合、どうしても剛性過多だったりする。初めてAETHOSに乗ったときは特に意識せず走っていたけど、途中でこの自転車、超扱いやすいなって思った。ついに乗りやすさもリムブレーキモデルの追いついたのではないかと思う。
・やっぱり上りは軽い
決して速いとは言わないが、とにかく気持ちよく登れる。そしてダンシングがとてもし易く、且つしたくなる。軽いので自然とケイデンスが上がる感じ。間違いなくギア1枚は違う。なぜか乗っていて楽しいというか、ロードバイクに初めて乗ったような感覚がある。
ただ、一方で
〇よくない点
・0からの漕ぎだしは意外ともっさりする。(ただ2回転ぐらいですぐ軽く感じるが)
・見た目は今のSL6の方がかっこいい。どうせ新しいバイクを購入するなら所有欲はSL7の方がいい。
・すべてが軽量化されており、取り扱いがデリケート(カラーがSatin Carbon/Jet Fuelでカーボンむき出しだから余計か)
・エアロは全くないので平坦は不利だと思う。(これは間違いないと思う。30kmぐらいでもエアロ効果はあるんだと思うので)
・値段がア〇みたいに高い(TARMAC SL7と一緒。ステムがない分むしろ高い)
・細い話だけど、スルーアクスルがつけにくい。(多分、穴が狭い)
といったネガティブさもある。
【総括】
この自転車を購入するのはある意味ギャンブルであったが、結果的に正解だった。どんなに軽くても、エアロでも自分に合うかどうか一番だと思う。そしてAETHOSが軽さよりも全体的な乗りやすさと気持ちよさを感じられたことが、正解だといえる最大の要因だ。
レースならTARMAC SL7の方が絶対に速い。ただ、私のようにロードレースに出ず、たまにヒルクライムレースみたいな使い方なら、AETHOSはかなり魅力的なバイクといえる。もう少しデザインがと思っていたけど、意外に実物を見たらそんなネガティブさも消えてきた。(最近はむしろお洒落に見えてきたので)今後乗り込んでどうなるかわからないけど、今は気持ちよく走れる自転車が手に入ったと思っている。
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長くなったけど、以上がS-WORKS AETHOSのインプレ記事。まだ200kmしか走っていないのでこれから感じ方がどう変化するかは不明だけど、今後も何か気づいたら記事を書くかも。(追記をしたことほとんどないけど)
今日はクリスマスイブ!私にもプレゼントが届いたって感じかな。